片山 仁士講師

片山 仁士(かたやま・ひとし) 講師

東京都出身 /  中央大学 法学部政治学科卒

主な研修内容・専門テーマ

考課者研修(目標設定、考課評定、面談)/ハラスメント研修/マネジメント及びリーダーシップ研修/ロジカルシンキング/OJT研修
面接官研修/リクルーター研修

これまでの経歴を教えてください。
 ひと言で言えば数社で人事を通算15年以上経験してきた後、人事領域でのコンサルや講師を本業としています。実際は現役人事マン時代も「二足の草鞋」でやっておりましたので、コンサルや講師業は20年近くのキャリアとなります。もちろん、新卒で入社した企業では、所謂現場を経験しています。倉庫での商品管理や飛び込み営業、ホテルでのベルボーイやウエイターなどいろいろな経験をしました。そのことが理論偏重にならずに「現場」と「クライアント企業側が考えるあるべき姿」を昇華させていく現在の仕事のスタイルの原型なったものと、今でも感謝しています。
人事マンとしては、『25歳の決意(※下記参照)』と、偶々新卒で入った企業が経営不振になってしまったこともあり、その後多くの企業の人事の現場を経験したいと考え、SIer→電子部品メーカー→マスコミと転職を重ねました。各転職先では教育研修、人事制度の設計・運用、新卒・中途採用、労務問題の対処も含め幅広くそして深く業務に従事しておりました。
どのような学生時代でしたか。
 友人の影響もあり、本はジャンルにこだわらずよく読みました。また、小さい頃から音楽が好きでしたので、CDもジャンルに限らず年間3ケタにいくほどの枚数を買ってよく聴いていましたし、楽器も集めてはよく練習していました。
 その資金捻出のためにアルバイトにも明け暮れました。非常勤の公務員、自動車整備工場は、4年間勤めました。整備工場で車のメンテナンスを覚えたこともあり、今でも時間がある時は整備や簡単な板金は自分でやってしまいます。とにかく自分がこれと決めた分野についてはとことん突き詰めないと満足しない気質は、この頃に完成されたのだと思います。
なぜ人材育成業界、講師を志したのですか。
 前述にもあるとおり、人事マンとしての駆け出し時代、『25歳の決意』が契機でした。
 一企業の人材育成のノウハウをスピンアウトベンチャーか何かで独立して外販できるのではないかというのがそもそもの始まりです。当時は所謂管理部門が独立するということはまだあまりありませんでしたから。某企業が教育研修会社を立ち上げた時は、「先にやられた!」と思いましたね。
 同時期に在籍企業の関連企業数社の教育研修の企画と講師にも携わるようになりました。親会社・子会社の人事交流があまりない企業グループでしたので、若造が単身で乗り込んでいくことに、当時はプレッシャーに苛まれました。でも研修やその後の施策を通じて、人の意識が変わり現場が変わり組織が変わっていくというダイナミズムや、自分の動き如何でその企業の組織活性化にこれだけ貢献できるんだ!ということを強く経験するに至りました。これは余談ですが、自分が退職して以降、年配の受講者から丁寧な礼状をいただいたり、未だに交流が続いているグループもあります。これが自分という人間が社会的存在として世の中に貢献していくことができる領域ではないかと考えたことも、講師を志した理由です。
研修講師としてのやりがい、面白みを教えてください。
 端的に二つあります。まず一つは、我々の存在意義の中にあると思います。その道のプロフェッショナルとして、クライアント企業が「何らかの制約があって、やりたいが実現が困難であること」に外部から対峙していくこと、時には悪者や汚れ役を演じることも少なからずあります。
 もう一つは、クライアント企業の中でタッグを組み、その企業の特殊性を考慮しながら打ち手を講じていくそのプロセスですね。クライアント企業にも、研修はその場だけのものではなく、その後に続く社内活動までを一つの“スパン”として捉えていただくようにお願いしております。先ほども述べたように、その中で人の意識が変わり、現場が変わり、組織が変わっていく、そのクライアント企業が中期的に活き活きとし、例えば業界内で一番儲かる会社になる、何かしらで特色のある会社になっていくところに仕事のやりがいを感じています。
講師として大事にしていることは何ですか。
 かつて先人が言われていたと思いますが、どの組織にも「青臭い(理論や理想に基づいたあるべき姿)」と「生臭い(その組織や現場の特殊事情)」はあると思います。
 講師はプロフェッショナルな立場として、その両者を昇華していくような研修の場を提供していく必要があると感じています。それが私が大事にしていることの一つですね。
 理想ばかり追い求める研修は事後の実践面で役立たず、現実の制約条件に妥協しすぎた研修は実施意義そのものに疑問が生じてしまうのは、私の人事マンとしての過去の反省でもあります。具体的にはクライアント企業の状況を理解したうえで、例えば研修の場でどう打ち手を講じるのがベストであるかを常に考え、講師と受講者、そして受講者同士がインタラクティブ(双方向的)な遣り取りを繰り広げながら「何かが変わる(変える)ためにやらなくてはいけないこと」を引き出すようつとめています。
今後の目標
 研修講師としては、働く人が元気に、企業や組織が元気に、そしてやや大それた話ですが、日本の国力を回復するために、何かしらの貢献ができないかと考えています。
 個人としては一人の社会的な存在、広義で教育の立場に携わっている者として、自分達の次の世代を担う若者達が生きる力、考える力を身につけていくためのボランティア活動をかれこれ8年ほど続けておりますが、今後も活動範囲を拡げ、そのクオリティを上げていきたいと考えています。

マイナビ研修サービスでは、
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さまざまなニーズに応じたプランをご用意しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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