- これまでの経歴を教えてください。
- 大学を卒業後、日本航空に入社し、国際線の客室乗務員として8年間勤務しました。退社後、専門学校の講師をしながら、大阪大学大学院でコミュニケーションを学び、キャリアコンサルタントとして独立しました。講師としての活動は20年になりました。
現在は、コミュニケーションをベースとしたコーチング、モチベーション、リーダーシップ、メンタルヘルス、キャリアデザイン、面接官トレーニング研修を主体に、全国の企業や官公庁、大学などで研修講師やコンサルティング、採用・人材開発支援を行っています。最近は、女性活躍推進研修、管理職研修、メンター研修のニーズが増えています。
- どのような学生時代でしたか。
- 広告研究会やバレーボール同好会でのサークル活動やオフィス事務、販売、家庭教師などのアルバイトをしておりました。サークル活動やアルバイトを通して、積極的に他大学の学生や様々な社会人とコミュニケーションをとったことは良い経験になりました。また、女子寮に住んでおりましたので友人がたくさんできました。
- なぜ人材育成業界、講師を志したのですか。
- キャリアデザインに、「計画された偶然理論」という考え方がありますが、まさに私の場合も、その「計画された偶然」でした。最初から研修講師を目指したわけではありませんが、たまたまハローワークで紹介された児童英会話講師の仕事で、学ぶことと教える喜びに目覚めました。
その後、めぐりあった仕事を懸命にやっていくうちに、専門性を高める必要性を感じ、大学院に進学しコミュニケーション心理学を学びました。そこで、様々な社会人と出会い刺激を受け、チャンスが訪れ、『天職』とも思える研修講師という仕事に辿り着きました。
- 研修講師としてのやりがい、面白みを教えてください。
- 受講者の成長、表情や行動の変化を目の当たりにするたびに、いつも感動を覚えます。時には、目を輝かせながら「先生のようになりたい」「人生に前向きになれた」という言葉をいただくこともあり、このような時、講師をやっていてよかったと心の底から喜びを感じます。また、日本各地を訪れ、様々な職業や年齢の方とお会いすることができるので新しい発見があり、毎日が新鮮でエキサイティングです。
挫折や苦難を含めたあらゆる人生経験が、講義を通して受講生の生き方にまで影響を与えることもあるのが講師としての醍醐味であり、怖さでもあります。人に何かを伝えることが仕事である以上、常に自分自身を磨き、人間的に成長していきたいと思っています。
- 講師として大事にしていることは何ですか。
- 研修の際に心がけていることは、以下の3点です。
1.相互参加型で、講師と受講者のふれあいを通して、気づきとやる気を引出し、行動変容を促すこと
2.受講者の長所や強みに焦点を当てたフィードバックを心掛け、モチベーションを高めていただくこと
3.一般論ではなく、自分の経験談や具体的事例を用いて、わかりやすく解説すること
研修をきっかけに、何か一つでも人生にプラスになることを持って帰っていただきたいと、受講者の人生そのものを意識して研修を行っています。
- 今後の目標
- 『日本の未来に貢献する』です。グローバル化を目指せと言われる昨今ですが、日本が好きなので、人材育成、組織の活性化や個人の能力開発などの分野で、できる限りの貢献をしたいです。特に「ふるさと東北」のためには、自分にできることは何でもやり、少しでも復興の役に立ちたいです。環境の変化が激しい時代だからこそコミュニケーションやモチベーションが益々必要になってくると思います。生涯現役で、自身の経験や専門知識を多くの方に伝え、少しでも日本の未来に貢献できたら幸せです。