- これまでの経歴を教えてください。
- 大学(理工学部)卒業後、大手金融機関へ入社。経営企画部門にて全社の予算編成や経営計画策定、新規事業立案など、企業経営の根幹をなす仕事に従事しました。企画マンとしての力量を高めるべく、仕事の傍ら大学院の経営管理修士(MBA)課程に学び、修めます。顧客や社会の視点からビジネスを変革する仕事に魅せられた私は、より高いチャレンジを求め、IBMビジネスコンサルティングサービス 戦略コンサルティング部門へと転職いたします。そこではマネージング・コンサルタントとして、様々な企業の事業戦略の立案や組織変革のプロジェクトを数多く生み出し、それらを率いる機会に恵まれました。「顧客価値を創出し続ける”チームづくり”と”人づくり”」こそ、生涯かけて深く追求する使命である、と2007年に志を立て事業を興しました(独立起業)。大企業から中小企業まで、規模や産業の別を問わず経営コンサルティングと教育プログラムを提供し、顧客価値創出のため尽力する毎日であります。
- どのような学生時代でしたか。
- 好きなことは深く探究する学生だったと思います。学問の探求だったら格好いいのですが、当時の私は、その探求心が学問以外へと向かいました。
その一つに「釣り」があります。気温・水温・風向き・天候・水の濁り具合などが、魚の活性や捕食行動にどう影響するのか?それに応じた釣り方をどうすべきか?ということを探究するために、わざわざ魚群探知機を購入し、水面下の地形や地質、魚の活性や行動を観察し、より釣果の上がる仮説を立てては攻略を繰り返していました。探究から見えてきたツボ(要所)らしきものを、友人と一緒に試み、釣果を上げられた時は嬉しかったですね。同じようにカイトサーフィンやスキー、ゴルフにも探求心をもって取り組んでいました。
- なぜ人材育成業界、講師を志したのですか。
- 戦略コンサルタントとして、お客様や上司、仲間にも恵まれた日々を過ごしていましたが、次第にある思いが頭から離れなくなりました。「よき戦略をつくっても、それを実行できる組織の力がなければ意味をなさない・・」、「組織の力とは何なのか?」「 それはいかに鍛錬できるものなのか?」 「永続性ある組織づくりとはいかなるものか?」、新たな探究心のスイッチが入った瞬間でした。
「顧客価値を創出し続ける”チームづくり”と”人づくり”」こそ、生涯かけて追求する天職であるとの志を立て、この信念を体現すべく、「経営コンサルタント」としての顔だけでなく、「教育家」としての力量をも高めねばならないと考えたのです。
- 研修講師としてのやりがい、面白みを教えてください。
- 「仕事への向き合い方が変わる」、「他者とのうるわしい関係を築けるようになる」、「顧客への提供価値が高まる」、「自分の仕事に矜持をもてる」・・ 私の仕事は、働く人々のこうした変化を起こし、成長を促すことができる尊いお仕事です。「100を知って1を教える」、教育家は一つの事を指南するために、その背景に膨大な知識や見識、胆識までも備えておらねばなりません。「人とは何か」、「仕事とは何か」、「なぜ人は組織をつくるのか」、「社会人教育はいかに在るべきか」、我々「教育家」は常にそうした問いを自らに立て、探求します。生身の人間と向き合い、各人の気持ちや価値観を瞬時に察し、その状況に応じた「心に届く教育」を柔軟かつ積極的に繰り出す力量が求められます。自らの器量と度量をたゆまず高める覚悟がなければ、壇上に上がり続けることはできません。教育家という仕事の難しさと責任の重さを背負いこみ、日々、この真剣勝負の中に生きる・・ これこそ、この仕事のやりがいではないでしょうか。
- 講師として大事にしていることは何ですか。
- 「利より義を立てる」、論語にある好きな言葉です。
私心を去り、顧客企業や受講者にとって真に大事なこと、いま社会にとって必要なことに、誠を以て力を尽くすことこそ、教育家の良心とわきまえております。
- 今後の目標
- 後からくる子供たちのために、よりよい社会を残してあげたい。
そのためには「社会に素敵な価値を提供する企業」や「自らの仕事に誇りをもつ仕事人」が多く居なければなりません。 私に出来ることは、ささやかかもしれませんが、自分の仕事を通じて、よりよい社会づくり、矜持もった仕事人づくりに力を尽くしていきたい。
”Learning is a life-long Process. “ わたし自らが、この言葉の良き体現者として、生涯現役で己を律し、自らの仕事の質や人格を高くすることに一意専心つとめます。
マイナビさんが創ってくれたお客様との尊いご縁(お仕事)を一つ一つ大切にして、お客様企業の発展と参加される方々の人間的成長に貢献し、マイナビ研修のファンを一社でも多くつくってゆけたらうれしいです。