- これまでの経歴を教えてください。
- 大学卒業後、人材サービス会社に入社しました。当時はまだインターネットや携帯電話が普及していない頃で、紙媒体の情報誌の見本誌を抱えて朝から晩まで飛び込み営業をすることから社会人生活がスタートしました。その後、人事部に異動し、新卒採用担当者として、今度は朝から晩まで学生さんと会う仕事になりました。それから採用以外の人事業務、総務部でオフィスファシリティ業務などに従事しました。総務部では6年ほど、創業者の秘書もしました。経営者と言われる人たちがどのような視点で、どんなことを考え、意思決定し、物事を前に進めていくのかといったことを身近で見て感じることができたと思っています。
その後は、組織人事コンサルティング会社に転職し、企業に対して人事制度の構築、教育研修プログラムの設計、研修講師、採用支援と人事全般にわたるコンサルティングに携わり、現在は独立して組織人事コンサルティングの会社を経営しています。
- どのような学生時代でしたか。
- 大学時代は、アルバイトに明け暮れていた生活でした。塾講師のアルバイトを4つ掛け持ちしていて、あちこちで小学生から高校生までいろんな教科を教えていました。いま振り返ると、講師としての仕事のベースはこの頃に培われたんだと思います。
- なぜ人材育成業界、講師を志したのですか。
- 自分自身がいろんな組織やチームで働いてきた中で、うまく組織として機能し成果を上げている組織もあれば、一人一人は素晴らしい人材なのに組織としてはギクシャクして結果が出ない組織もありました。自分自身もうまくいかない時期もありました。そんな中で、組織に集う人がイキイキと働き、組織として成果を上げていくことについて関心を持つようになり、それを実現させていく仕事をしたいと思い、この業界に飛び込みました。
組織や人事の仕事をする中で、教育研修はなくてはならないもので、自然と講師もするようになっていました。お客様と一体となって研修を創り上げ、当初の目的を達成することは当然のこととして、その目的以上の効果が生まれたときの喜びはなにものにも代えがたいと思います。
- 研修講師としてのやりがい、面白みを教えてください。
- 一回の研修ですべてが変わることはないと思います。しかし、その研修で受講していただいた方に、そしてその組織に「何か」が生まれると信じています。人は一生涯を通じて成長し続けるもので、そのことを強く実感する場が研修だと思っています。その場を創ることができること、その場に立ち会うことができることが、私にとって研修講師としてのやりがいであり、面白みです。
- 講師として大事にしていることは何ですか。
- 世の中に一つとして同じ組織、同じ人は存在しません。それぞれの企業にそれぞれの課題があります。その企業の人間ではないので全てを理解することはできませんが、でき得る限りお客様の課題、ニーズを正確に把握した上で、研修を企画し、実施することを心掛けています。
また、最近では体調管理の重要性も痛感し、身体作りにも取り組んでいます。
- 今後の目標
- 一つでも多くの企業や受講者の方との出会いの中で、企業や人が成果を上げていくお手伝いをさせていただきたいと思っています。そのためにも、自分自身が、そして自分たちの会社が成長し続けるために、鍛錬を続けていくことを肝に銘じています。
将来的にはビジネスパーソンだけでなく、国を支えていく子どもの教育にも関わっていきたいと考えています。